4月に入るとあちこちから聞こえてくる泣き声。
あぁ、春なのですね。
うちの息子も去年、”モンスター”になりました。
なんとか笑顔で登園させたくて、いろいろ試してみたけど
でも、私は1年前、同じように「登園拒否・登園しぶり」に悩んだママたちの記事を読んで励まされました。いつかやってくる「笑顔で登園できる日」を信じて、救われました。
ためになるかは分かりませんが、私の「登園拒否」の3か月の体験談、
もくじ
息子はこんな子
ではさっそくうちの子が”モンスター”に変身するまでの経緯をご説明しますね。
息子は1歳からこども園に通っています。
- 1歳で入園してから1年くらいは泣いて登園(もちろん泣かない日もある)
- 知らないパパママがたくさん集まり、普段と違う雰囲気の園行事は私の膝から降りず、何もしない
- お休みの日に大きな公園に行くと、ビビッてママが側にいないとダメ
- 発表会は堂々と発表できる
どうも新しい環境が苦手なんですねぇ。
発表会では問題ないので、事前に心の準備ができていれば大丈夫なようです。
最近「HSC(ひといちばい敏感な子)」という特性について知りましたが、
うちの子はこれに関しては、当てはまるところもあるし、当てはまらないところもあります。少なからず敏感気質を持っているのは間違いないと思います。
「登園拒否モンスター」現る
そしてさかのぼること1年前。3歳の息子は年少に進級。
知らないお友達がたくさん入園してきました。
担任の先生も変わり、3歳児クラスなので園児の人数に対して担当する先生が少なくなりました。
とはいえ、1歳の時から通っている園なので多少泣くことがあっても、はじめのうちだけだろうと思っていました。
息子にとってはこれがとても大きな環境の変化だったようです。
想像の何倍も上をいく「登園拒否」が始まりました。
朝、車で園の駐車場に着くと、
「行きたくない!行きたくないわぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーー」
さらに抱っこしても手と足ジタバタ
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーー」
降りようとせず、暴れて泣きます。
・・・こ、これはまさに
「登園拒否」はママも辛い
時間が許す限りは息子の話を聞いたり、なだめたりします。
が、仕事があるので最終的には暴れる息子を先生に託して逃げるように園を後にする日が続きました。
すれ違う保護者に憐れむような目で見られ、毎朝後味が悪いまま通勤する日々でした。
最初のうちは泣きながら登園する子も多いのですが、1か月を過ぎたころにはグンと減ります。
しかしうちの息子は変わらず泣き続けます。
先生によると、教室に入ってしまえば元気に笑顔で活動しているとのこと。
お友達に溶け込めない様子もないし、楽しそうなのだとか。
本人にも、
と聞くのですが、
「分からないよ~。なんか泣いちゃうんだもん。」
「年少さんになる前に戻りたいの」
と言います。
毎朝泣いて暴れるわが子の対応をするのは、本当にキツイ。
「どうして泣くのよ~」と自分も泣いてしまいそうな日もありました。
とにかく笑顔で登園してほしい。
私も笑顔で見送りたい。
気持ちよく朝を迎えたい。
この状況から抜け出したくていろんな事を試したので、紹介しますね。
(まぁ、結局3か月かかったんですけどね)
作戦① 絵本
タイトルがまず、いい。
うちのモンスターにピッタリだ。

しかし何度も読んであげましたが、うちの息子には響かなかった様子。
ざんねんっ!
作戦② シール・ごほうび
トイトレでもおなじみのシール作戦。
「泣かずに行けるようになったらシールを貼ろうね。
シールがたまったら、大好きなルパンレジャーのおもちゃを買ってあげるよ。」
「頑張る!!おもちゃ欲しい」
息子も張り切っています。
ルパンレンジャーシール台紙を自作して、始まりました。
※名前の部分にスタンプしてます。
ところが「泣かずに」というところがハードルが高かったのか、全然シールが貼れません。
「シール貼れないから頑張ろうよ!」の声かけもダメだったのかさらに泣いてしまう日も。
シールが貼れないので帰宅後も
「あぁー今日も泣いちゃったねボク。」としょんぼり。
途中から「泣いてもいいから自分の足で玄関までいこうね」にルール変更すると若干効果がありました。これでなんとか泣きながらも歩いて登園できるようになりました。
その後、自分の足で玄関まで行けるようになったので、また「泣かずに行けたらシールを貼る」にルールを変えました。
作戦③寝る前のイメトレ
シール台紙のおかげで、大泣きすることはなくなりました。
しかしどうも表情が浮かない様子で、園の玄関に着くころには最終的には泣いてしまいます。
泣くのが登園の儀式のようになっているようでした。
条件反射で泣いてしまうみたいな感じなのかな?
そこで、イメトレもどきをやってみることに。
寝る前に絵本を読んであげてから、「さぁ寝ようか」と電気を暗くした後に
笑顔で幼稚園に行けるよ~
先生に元気な声で挨拶できたよ~すごいね~
黙って聞いていた息子が「ママと離れるのがさみしいんだよね~」とボソリ。
お、おう。
そうかそうか、なんか寝る前に寂しい気持ちにさせてしまってごめん。
効果は・・・たぶんなかったです。
作戦④パパと登園
「ママと離れる」のがダメなのか。
いつもは息子が登園するより早く出勤する夫に、フレックス制度を利用して息子を園まで送ってもらいました。
夫からのLINE「玄関までは頑張っていったけど、なかなかつないだ手を離さなくて、最終的に泣きべそかいて入っていったよ。これ毎日大変だね。しんどいよね。いつもありがとう」
夫でもダメでしたが、夫に大変さが分かってもらえ、少し救われました。
慣れたと思ったらやってくる大型連休
満身創痍の4月を終える頃には、息子は暴れることはなくなりました。
さめざめと泣くことはありますが、なんとか自分の足で玄関まで歩いていけるようになりました。
しかし、少し慣れたかなという頃にやってきましたGW。
休みの間は家族で楽しく過ごしました。
お休みが楽しければ楽しいほど辛い、休み明け。
連休明けの登園。大泣き&大暴れです。
まさかの4月1日に後戻りです。
振り出しに戻りました。
泣かずに登園できるようになるまで
そうして、あれやこれやと試しているうちに、
ある朝、表情は暗いものの泣かずに登園できる日がやってきました。
その後は泣く日もありますが、泣かない日もありました。
7月に入ると、泣かずに行ける日が多くなりました。
そして気づくと泣かずに笑顔で登園できるようになりました。
8月の半ば頃にはシールがたまり、お約束のおもちゃを買ってあげました。
そのころには新しいお友達も増え、帰宅後に園であったことを楽しそうに話してくれるようになりました。
子供なりに、新しい環境への戸惑いと必死に戦ってきたのだなぁと思います。
大変だった分・・・
この春、年中に進級した息子。
入園したばかりで泣いて登園する年少さんを横目に、先生に元気に挨拶をして玄関から入っていきます。
1年前のことを思い出して、その成長ぶりに泣きそうになりました。
思えば、年少さんの1年は本当に成長しました。
年少さんの最初の保育参観は私から離れられずにいたのに、年度末の3月の保育参観では大きな声で歌っていました。
「登園拒否」で大変だった分、この成長が本当に身に染みます。
これからも、息子はいろんな壁にぶち当たるでしょうが、そのたびに、私はこの「登園拒否」を乗り越えた経験が彼の自信につながると思っています。
「登園拒否」に悩むママへ。
毎朝、毎朝大変ですよね。
泣かなくなる子が増えてくると焦りますよね。
どうしてうちの子はこんなに泣くんだろうって。
でも、日本のどこかで、同じように頑張っているママは絶対いますから。
そう思うと少し楽になりませんか?
お読みいただきありがとうございました。